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2019年10月8日

車載カーナビとスマホカーナビ、CarPlayの今 2019年版

昨年の今ごろに、弊社ブログでもCarPlayの記事を出させていただきました。今一度読み返してみると、1年で内外の環境含めてかなり変わってきている印象です。スマホ側もそうですし、クルマ側の対応もそうです。順を追って、ご紹介していきたいと思っております。

1. クルマ側の状況

前回もご紹介したとおり、スマホでのナビはかなり進んできています。理由は、スマホの普及とコスト面でしょう。ガラケーの新規の発売はほぼありませんので、低価格帯のものはほぼAndroidスマホという状況です。ですので、古いものを持ち続けている方以外はスマホを持たざるをえないという状況になっているのかと思います。

こういう事故でもあるように、スマホのナビでは無料のものもいくつかあります。というか、無料のナビが大半という状況です。この事故でもダンプカーにナビが付いていないと、運転手としては手元の無料のスマホナビを使うしかなかったのかという状況でしょうか。前回の記事でもある通り、一部のナビはルート選択に問題があり、かなり狭い道に誘導することがあります。

新型カローラの発売

9/17に新型カローラが発売されました。クルマについては他のクルマに詳しい媒体でご確認いただくとして、ワタシ的な視点ではディスプレイオーディオが装備されたことが日本では画期的です。日本ではと書いたのは、世界的にはもうすでにこのような施策はされていて、ナビは盗難にされやすいので、取り外しできるもの、すなわちスマホナビが重宝されているようです。アメリカのスバルでは、ディスプレイオーディオが標準装備、かたや日本では旧来のナビメーカーのものが提供されています。ナビメーカーのものは30万円くらいするものも多く、ディーラーの貴重な収入源になっているので、なかなかやめられないのかと思われます。

その中でカローラは、ディーラーの利益をばっさり切って英断したというわけでしょうか。これでクルマの価格も以前に比べると10万円〜20万円くらいは価格が下がるのではないでしょうか。

海外メーカーは、車メーカーが提供するディスプレイオーディオ的なものを含めたコネクティビティでの提供の仕方が多かったのですが、日本メーカーではマツダがマツダコネクトという名前で行っているくらいであまり一般的ではありませんでした。

スマホナビとの比較

先ほども書きました通り、スマホナビは無料のものが多く出回っており、この点がかなり大きいかと思います。

ナビメーカー提供の車載ナビは、地図などの更新頻度が圧倒的に低いです。更新の提供の仕方がUSBメモリならまだしも、DVDとかを購入して更新とかは前時代的な雰囲気すらあります。

操作感については、車載ナビが良い場合もあるようですが、スマホも指での操作がしやすいので一長一短というところでしょうか。

交通情報については、これは車載ナビ・スマホナビ関係なく、ナビの利用する交通情報に依存するようです。個人的には、圧倒的にGoogleマップの「交通状況」がかなり進んでいるように感じます。最近では事故情報も共有できるようになっています。

スマホ側の状況

iOSが13にバージョンアップし、CarPlayも変わりました。AndroidもAndroid Autoという名前で展開していますが、新バージョンに変わりました。以前は別アプリ提供でしたが、OSに組み込まれるようになっています。

Apple・Googleとも、車メーカーと協力して開発を行っているので、それぞれのメーカーに合わせたUI展開となっています。

地図データ更新の常時対応 昨年の記事でも書いておりますが、スマホナビの一番の特徴はやはり地図データが常に新鮮ということです(現在のような更新頻度が将来に渡って続くかどうかはわかりませんが、Googleはゼンリンの地図を外したり、かなり戦略的な動きも多いので、地図が大きなキーになってくるのかもしれません。その分、今のような無料ということはなくなるのかもしれません。

自動運転への展開

日産自動車のプロパイロット2.0では、ゼンリンの地図が組み込まれたそうです。自動運転というと、カメラを使って白線や障害物を検知するものと思っていましたが、3Dの地図データを組み込んで、決められたルートで走行するということを各社目指しているようです。トラックやバスなど定期ルートを走るようなものの場合、メリットがあるかと思います。世界各国をそのような地図でとなると、まだまだ時間がかかるので、現状はミリ波レーダーを利用した形の自動運転が主流なのかと思われます。

iOS13でのCarPlay

ここからは、個人的なトライアルでして、個人ユーザー目線ということでご覧頂ければと思います。

CarPlay/AndroidAuto対応

某メーカーの何とかコネクトというコネクティビティシステムが搭載されたクルマに乗っております。日本以外の国では昨年より対応していたのですが、日本では遅れに遅れて8月より発売が開始されたので、早速購入いたしました。

iOS13になってCarPlayも少しずつ変わっています。見た目で追加されたところでは、Dashboardですね。写真は取り忘れましたが、見た目は良く、地図や音声コントロール、音楽が一箇所で管理できるようになっています。

操作感もまあまあというところです。この何とかコネクトでは、基本的にタッチパッドは手元にあるサイドブレーキあたりにあるコントローラーで操作します。操作感としてはそれほど問題ありませんが、地図の拡大・縮小などがダイヤルでは簡単にできないのが不満ですね。この辺りはUI改善されそうな可能性はあります。

地図の見た目も元々クルマに付いていたナビに比べると見やすいものになっています。ただし、次の交差点が何車線かとか、交差点名称とか今まで当たり前だったことができないのは、少し残念なところです。

AppleWatchとの連動

交差点などで曲がる際に表示されるApple Watchのメッセージ

CarPlayとAppleWatchの組み合わせも初めて試してみました。Apple製の地図アプリでナビゲーションした場合は、交差点などで曲がる場合に、AppleWatchが振動します。初めて使ったときは、完全に脇見してしまいました!こういうものだと思えばよいのですが、毎回振動すると少々うざい感じはします。

ちなみに、AndroidAutoは以前からスマホ側でも使えていたので、馴染みはあります。最近のアップデートで、ダークモードがかなり見づらくなってしまい、1回使ったままその後使わなくなってしまいました。

カーアプリ比較

Apple純正地図

Apple純正地図アプリ

見た目、UIとも悪くない印象です。交差点での車線案内やSiriも反応は少々悪いですが(これはクルマ側の問題っぽい)、かなり細かく案内してくれるのでまあまあの印象です。ただし、ナビゲーションは一度その道を選択すると、違う道を行っても何度も同じ道に戻そうとします。

Googleマップ

狭い道を案内してくれる地図ですが、最近かなり改善されているように感じます。何よりも渋滞情報がすごく役に立ちます。可能であれば、もう一つスマホのナビを立ち上げて比較しながら進むと、変な道に行かなくてもすみます。あとは、あまりクルマの往来が少ない道にはGoogleマップが進めても行かないことで大体は回避できそうな感じがします。

Yahooカーナビ

Yahooカーナビ

なんというか安心感のあるアプリですが、私の環境ではちょっと変な道を案内したりするので、高評価というところまでは行かないです。ただ、安定した感じはします。 地図アプリと行っても、渋滞情報を参考するくらいで、信号の待ち時間やこの車線を走れば早く行けるとかのローカル情報は持ち合わせていないので、そういうところまで整備されると、すごいナビになるのかもしれませんね。

おまけ: カーナビ以外

スマホ内に蓄積された音楽ファイルの再生、Spotifyなどはすでにアプリがあり、流せるようになっています。動画ファイルは再生できないので、Youtubeなどは使えません。意外と、Youtubeは映像なしでも聞きたいものがあるので、その辺りのニーズは高いのかなと思っています。

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