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2021年6月18日

iPhoneユーザーの50%はTouch IDを使用? 端末別シェア率から見えてくるユーザー環境

iPhone8

「そういえば、iPhoneの端末別のシェアを調べたことがなかった。」


会社でアプリ開発をしているので、個人的にiOSのバージョンシェアは頻繁に確認しますが、iPhoneの端末別シェアは調べたことがありませんでした。というのもiPhoneはAndroidと異なり、一部の機能を除いては、どの端末でも差がなく、同様の挙動をするからでした。

それはさておき、気になったのでiPhoneの端末別のシェアを探したところ、少し前の調査ですが、下記の様なデータを見つけました。

通信4キャリア6サービスのシェアは89.6%、MVNOは10.4%、2020年11月と比べてMVNOは1.9ポイント低下https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1941.html

この記事に「メイン利用の端末※OS別、上位10位抜粋」という項目があり、iPhone、Androidそれぞれ集計されています。これを見て、自分が今まで想像していたiPhoneユーザーの環境と現実かなり違いがあったのでまとめてみました。

大半のユーザーはTouch IDを使用している。

Face ID搭載される以前の端末にはTouch IDが搭載されていました。2020年に発売されたiPhoneSEにも搭載されていましたが、基本的に「Touch ID=旧端末」と個人的には考えていました。

しかし端末別シェアで見た場合、Touch ID搭載のiPhoneを利用しているユーザーは50.8%以上で、過半数を越えています。まだまだ旧端末を利用しているユーザーは多いことがわかります。

コロナ禍でマスク生活が一般化した際に、FaceIDだとマスクをずらさないとロック解除ができないので不便ということが話題になりましたが、実はiPhoneユーザーの大半はTouch ID端末を利用しているので、マスクでもストレスなくiPhoneを利用していることが想像できます。

大半のユーザーはディスプレイが小さい。

「ディスプレイが小さい」という表現には語弊があるかもしれませんが、ノッチあり画面(比率9:19.5)を「ディスプレイが大きい」、ノッチなし画面(比率9:16)を「ディスプレイが小さい」と定義すると、後者のユーザーの方が多いことになります。

Touch ID端末の方が依然シェアが高いので必然的な結果となります。アプリを開発する場合は、ノッチあり・なしの両方をしっかりと確認する必要があることがシェアからもわかります。

ほとんどのユーザーはAirTagの目玉機能が使えない。

2021年4月に発売されたAirTag。その中でもっとも注目されたのは「正確な場所を見つける」機能です。これはAirTagまでの距離と進む方向を表示する今までにない機能ですが、この機能を使うにはU1チップを搭載されたiPhone11以上が必要になり、その端末シェアは14.3%程度です。

全然関係ないですが、3眼カメラの端末シェアは3.4%程度でかなりレアな分類です。

端末別シェアから見えてくるもの

端末の価格はシェアに反映されているように感じます。iPhoneXは112,800円と高額だったため、シェアも4.7%と少ないのですが、iPhone11は74,800円と比較的安かったため、シェアも10.9%と高いです。10万円を越えると上位に入るのは厳しいのかもしれません。

目新しい機能を目的に10万円を越えるiPhoneに買い換えるのは一部のユーザーだけで、ほとんどのユーザーは今利用しているiPhoneをそのまま利用しているようです。それでも十分に使えるのがiPhoneの良いところですし、5、6年前の端末もOSアップデートをサポートしてくれるのは安心感があります。

個人的にガジェット系の記事やYouTubeが好きなので、そればかりを見ていると皆、最新iPhoneを使用している気になりますが、現実はちょっと違うようです。アプリ開発の現場にいると、最新機種にふれる機会が多く、一般ユーザーと環境に差が出てしまいがちだと、このデータを見て感じました。

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