2018年5月にGoogle Maps Platformという新しいサービスが発表されました。2018年7月16日よりその運用が適用されておりますが、意外と身の回りでは8月に入ってから、色々トラブルが発生しているものもあるようですので、改めてまとめてみたいと思います。
Google Maps Platformとは
2018年5月にGoogle社よりメールでお知らせがあり、Google mapの新ブランドを発表しました。
大きな変更点としては、これまでプレミアムプランなどありましたが、統一されたプランになっております。また、Google Mapと一括りですが、実際には様々な機能があり、それぞれの項目で料金が異なっています。
7月16日から変更
ちまたではこのように言われていましたが、すぐに変更になることはなかったようです。世界規模で更新をかけるので、全体に反映するのに1ヶ月から2ヶ月かかっているのではないのでしょうか。
主な変更点
- ・Google Maps APIを3つに統合
- ・使用量にあわせた料金体系に統一
Google Maps APIを3つに統合
これまでのGoogle Maps APIは18種類に分かれていましたが、3種類(Maps、Routes、Places)にまとめられました。ただ、既存のコードはそのまま動きます(APIを利用していない場合は動かない場合があります)
使用量にあわせた料金体系に統一
これまではスタンダードプランとプレミアムプランの2種類がありましたが、1種類にまとめられました。使った分だけ支払うという形にまとめられました。
重要なこととしては、毎月200ドルまでは無料で使用できるということです。
Google Mapが表示されなくなった?!
このような状況の中、運悪く表示されなくなってしまうこともあるかと思います。その対策を記載します。
まずは、Chromeのプラグイン「Google Maps Platform API Checker」をインストールしてみてください。
このプラグインをインストールして、該当のURLに飛んでみると、
このようになっていると、APIは正しく設定されています。
このようになっていると、APIは設定されていません。ただし、この表示でも表示できないというわけではありません。地図を表示するものの場合は、APIを設定していなくても表示できるようです。
こういう表示が出てしまった場合
このようなケースは、APIを設定しているが、請求用の登録を行っていない場合のようです。毎月200ドルまでは課金されないため、請求登録したとしても、すぐに課金される訳ではなさそうです。
課金されるケース
Googleの上記のホームページでは、以下のように説明がありました。マップ 100,000回 静的マップの読み込み(ウェブ)
これが一般的なホームページ上での利用ではないかと思います。会社ホームページ等で、地図を表示させるものです。こういう場合は、できれば、現状ではAPIを利用しない埋め込み形式が良いものと思われます。
マップ 28,500回 動的マップの読み込み(ウェブ)
不動産の検索サイトなど、動的に複数のポイントを表示させる場合に使用されるものです。APIなしでは表示できないので、どうしてもお金を払いたくない場合は代替手段を考えることになります。
マップ 無制限 静的/動的マップの読み込み(モバイル)
これを見ると、Googleはモバイルには優しい(モバイルへの占有率を高めたい)ということがあるのでしょうか。iOSではApple Mapを利用せざるをえないこともありますので、その対抗ということでしょう。
まとめ
ウェブサイトでGoogleマップを利用している場合でそれなりにアクセス数のあるサイトを運営されている場合は課金が免れない可能性があります。その場合は、代替手段を考えたほうが良い場合もありそうです。次回はこのあたりを詳しく調べてみます。
弊社では、Googleマップでのトラブルも随時対応中ですので、ぜひご相談ください。